模試やテストは終わった後が肝心

学校や塾でテストや模試をすると思います。数学や英語などは課題でやり直しをすることは多いと思いますが、国語はどうでしょうか?

意外とそのままにしていませんか?

なぜその選択肢を選んだのか?

なぜその記述問題は〇ではなく、△なのか?

それを解決しないまま、次のテストや模試に臨んでいませんか?

毎回、同じようなミスをしたり、根拠があいまいなままになっていては国語の成績アップはできません。ではどのように国語のやり直しをするのが良いのか?

今回はそれをお伝えします。

国語の解き直しのステップ①「解説を熟読する」

これはできるだけテスト・模試が終わってすぐ、自分が解いた記憶があるうちに行いましょう。解答・解説をもらった後すぐに、自分の答案と問題も交互に確認しながら、配られた解答や解説を熟読し、書いてある説明を理解していきましょう。

もし学校で解説をもらえなかった場合は、解答と見比べて、疑問に思ったことを先生に質問してください。特に、なぜ間違えたのか、なぜ〇ではないのかを聞くと良いです。

大切なのは間違っていた問題だけではなく、正解だった問題も解説を読むことです。なぜなら、正解していても、なぜ正解なのかを明確にわかっていないケースが多いからです。なんとなく選んだ選択肢やなんとなく書いた解答が正解してしまった状態では次のテストではどうなるかわかりません。

確実に次も正解できるように、なぜその解答になるのかを認識することで、安定した得点力を身に付けることができます。

国語の解き直しのステップ②「間違えた問題だけを解きなおす」

解説を読んで納得したら、今度は間違えた問題だけを再度解いてみましょう。その際は、最初に自分が間違えた理由も考えながら、どうしてテストの時に、気が付かなかったのかを検証してみてください。正解になる根拠をみつけて解答できればOKです。選択肢の場合は、必ず全ての選択肢を消した上で、1つの正解だけが残っている状態にしましょう。

記述の場合はまず、「模範解答を書き写す」ということを最初にしておくと、良い解答の書き方が身に付きます。その後、その模範解答を満たす要素をすべて入れた解答を自分が書けるかをチェックしてください。

運がいいときだけ、いい点数が取れる、これでは、真の実力とは言えません。なぜ、間違えたか、なぜ正解したか、納得するまで解きなおすことです。これは、一人で行うのは困難な場合も多いはずです。納得いくまで、信頼できる先生などに聞くこと、教えてもらうことも大切です。国語はとりわけつまずく箇所が人によって違います。どこで間違えたのか正しく知ること、そして改めて正解にたどりついた道筋を、自分でしっかりと確かめ、他人に説明できるくらいになることです。これは、とても有効な学びになります。今日から始めましょう。この春受験の生徒さんも、遅すぎるということはありません。始めなければ、何も変わらないのです。

国語の解き直しのステップ③「すべての問題を解き直す」

間違えた問題ができるようになったら、今度は少し時間を空けてから、すべての問題を解き直してみましょう。解答・解説を読んで、本文も読んだことがあって、答えを導き出す手順も分かっているはずの状態で、すべての問題を解けるのか、ここでチェックしてください。

さらに言えば、ここでは時間を本番の3分の1くらいに設定しましょう。60分の試験時間なら20分くらいですべての問題の総おさらいをします。

全ての問題を書かなくても、記述だけは書いて、選択肢や抜き出しは線を引いたり印をつけるだけでOKです。

ここで間違えた問題はまたステップ①からやり直しをします。

全ての問題ができたらこれでやり直しは完了です。