千葉県の公立高校入試では、第三者委員会の提言でマークシート式の導入をすべきだと方針が示されています。すでに多くの全国の公立高校入試ではマークシート式の導入が増えています。
例えば東京都では、都立中学入試は記述式なのに、都立高校入試はマークシート式です。都立高校は採点ミスへの対策のため、かつての記述式から段階的にマークシート式への移行を進め、今は完了しています。
愛知県では、2023年度から、マークシート式に全面移行しました。
茨城県では、2022年度から、ほぼ選択肢問題となりました。また、公立中高一貫校の適性検査も同様で、当時の受検生は、驚いたことでしょう。
国公立大学の他に、多くの私立大学も参加する「大学入試共通テスト」がマークシート式で、「共通一次」も「センター試験」もマークシート式でしたから、もう30年以上もマークシート式のままです。一部に記述式の導入が検討されていましたが、国公立大学側の反対などから、進んでいません。
国語の問題では作文がなくなると平均点に影響が出る可能性があります。しかしマークシート式とは言っても、記述式かマークシート式かにかかわらず、知識や技能、思考力や判断力がなければ対応できない出題が増えていますので、気をつけたいところです。